IKUJI (Jan.)|守る、育事

冬の畑は、静かです。

 葉を落とし、枝だけになったぶどうの樹は、じっと雪を受け止めています。

 一面の白は美しく、どこかやわらかく、すべてを包み込んでくれるようにも見えます。

 けれど、積もり続ける雪は、ときに枝を押し下げ、折れてしまうこともあります。

 だから私たちは、畑へ向かい、

枝に積もった雪を、ひとつひとつ落としていきます。

農業は、何かを増やし育てることだけではありません。見えない季節にも、手をかける。

 手をかけた成果がすぐに見える訳ではありません。芽吹きの春を信じて、今できることを重ねる。

 これは子育てと共通していることかもしれません。

 白い息を吐きながら、眠っているように見える樹に触れると、その奥に、たしかな命の気配を感じます。

 実らない季節にも、育事は続いているのです。

守ることも、育事。

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コメント

  1. ZAP

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